外資系に転職してキャリアアップを図るために必要なスキルとして多くの人が思い浮かべるのはビジネスレベルの語学力ではないでしょうか。もちろん語学力がなければ外資系で活躍することはできませんが、それだけでは十分ではありません。外資系企業にはもともと外国語を母国語とする社員が数多く所属しているため、彼らと競争して打ち勝っていくためには単に語学ができるというだけでは足りないのです。むしろ、活躍している人の特徴を見ていくと、自分で考えて物事を進められる力を持っている人が評価される傾向にあることが分かります。上司から指示された通りに動くのではなく、自分なりの工夫を凝らして求められるレベルよりも一つ上の成果を出す社員が求められているのです。
外資系に転職して上を目指すためには、ただ黙々と仕事ができるだけでは不十分です。日本では伝統的に自分の手柄を誇らずに黙って仕事に取り組むことが美徳とされる風潮がありますが、海外では成果はアピールして認めてもらってはじめて正当な評価を得られるものであるという考え方のほうがメジャーです。何も言わずに黙っていると、せっかく成果を上げても自分の功績として認めてもらえない可能性があるのです。そのため、外資系に転職するのに向いているのは、昔ながらの価値観に縛られずに、積極的に自分が成し遂げた成果を上司にアピールすることができる人物であるといえるでしょう。ただし、アピールするのと自慢するのは違いますので、その点には注意が必要です。
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